Uchida Maternity Clinic was based on Uchida Hospital from 1900.

ある会にて同席した金沢経済界の70才代の電気会社会長が私を呼んで、「内田先生、この額のひっこんだところを触ってごらん。これはね、母親から生まれるとき、僕の頭が大きすぎて出てこないので、君の豊咲じいさんが鉗子分娩をかけたときにできたんだってさ。しかし、このお蔭で世の中に出て、この年まで健康に生きてこられたよ。君のじいさんのお蔭だよ。」。私はびっくりして、その小さく陥没した両側の額の傷に指を当ててみた。豊咲じいさんの付けた傷は、教科書通り額の側面に均等に付けられており、眼窩にいっさいかかっていなかった。その当時立派に処置されたことが想像できた。
患者さんの家族の中に、四代にわたって出産のため通院される方にときおり巡り会うことがあるが、会長の傷を思い出しては先祖に感謝している。これまでの歴史を大変有難いことと思っている。